20代で洞性不整脈と言われたら?原因・症状・受診の目安を解説

健康診断で「洞性不整脈」と言われて、不安になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。20代でもみられることがありますが、どのような状態なのか、受診した方がよいのか迷うこともあるかと思います。
今回は、洞性不整脈とは何か、考えられる原因、みられる症状、受診の目安について分かりやすくご説明します。

洞性不整脈とは?

心電図の画像

洞性不整脈とは、心臓を動かすリズムそのものは正常でも、脈の打ち方に少しばらつきが出る状態です。呼吸や体調の変化にあわせて起こることがあり、20代の方でもみられます。
大きな問題がないこともありますが、動悸や息切れなどがあるときは受診をおすすめします。

20代で洞性不整脈が出る主な原因

20代の洞性不整脈は、体調や生活習慣の影響でみられることがあります。ここでは、背景として考えられる主な原因をみていきます。

・自律神経の乱れ

緊張や不安、ストレス、睡眠不足が続くと、自律神経のバランスが崩れやすくなります。その影響で脈のリズムが変わり、心電図で洞性不整脈と指摘される場合があります。

・発熱や水分不足

発熱しているときや、汗をかいて水分が足りていないときは、心臓に負担がかかりやすくなります。このような体調の変化によって、脈が乱れたようにみえることがあります。

・若い女性にみられる鉄不足

若い女性では、月経などの影響で鉄不足になり、貧血が隠れていることがあります。貧血があると、全身に酸素を届けるために心臓がいつもより多く働き、脈の変化につながる場合があります。

・甲状腺の異常

甲状腺は、体の代謝や脈拍に関わる大切な働きをしています。この働きに異常があると脈が速くなりやすく、動悸や脈の乱れの原因になることがあります。

・カフェインの過剰摂取

コーヒーやエナジードリンクなどをとりすぎると、脈が気になりやすくなることがあります。カフェインは心臓のリズムに影響することがあるため、飲む量が多い方は注意が必要です。

20代の洞性不整脈でみられる症状

胸を抑える女性

洞性不整脈は症状がないことも多い一方で、脈の乱れや体の不調として気づくこともあります。ここでは、みられることがある症状をご説明します。

・症状が出ないこともあります

洞性不整脈は、20代を含む若い方にみられても、特に自覚症状がないまま健康診断で見つかるケースがあります。そのため、普段どおりに過ごしていても、心電図で初めて指摘されるケースは少なくありません。

・動悸

動悸は、ドキドキする感じや、脈が速い・飛ぶように感じる症状です。胸の中でいつもと違う拍動を自覚して、不安につながることがあります。

・息切れや胸の違和感

少し動いただけで息が上がったり、胸が重い、苦しい、気になると感じることがあります。はっきりした痛みではなくても、胸まわりの違和感として気づく方もいます。

・めまい・ふらつき

立ち上がったときにふらっとしたり、目の前がくらっとするような感覚が出ることがあります。脈の乱れが続くときは、こうした症状としてあらわれる場合があります。

放置すると見逃すおそれがある病気

洞性不整脈そのものは若い方にみられることもありますが、背景に別の病気が隠れている場合があります。動悸や息切れ、めまいがある方は、そのままにせず早めに受診しましょう。

・鉄欠乏性貧血

鉄欠乏性貧血では、息切れ、めまい、動悸が出ることがあります。貧血が強い状態を放置すると、心臓に負担がかかり、脈の乱れや心不全につながることもあるため、気になる症状がある方は受診しましょう。

・甲状腺機能亢進症(バセドウ病)

甲状腺機能亢進症では、脈が速い、動悸がする、手がふるえる、汗が増えるなどの症状がみられます。放置すると心房細動や心不全の原因になることがあるため、動悸が続くときは早めにご相談ください。

・心房細動など別の不整脈

心房細動は、脈が不規則になる不整脈で、動悸、息切れ、めまいとして気づくことがあります。放置すると脳梗塞の原因になることがあるため、脈の乱れを繰り返す方や症状が強い方は受診しましょう。

健康診断で洞性不整脈を指摘された場合の受診目安

カルテの画像

健康診断で洞性不整脈を指摘されても、20代では生理的な変化としてみられることがあります。ただし、症状がある場合や不安が強い場合は、早めの受診をおすすめします。

・経過観察でよいことが多いケース

健康診断で初めて指摘されても、自覚症状がなく、日常生活に支障がなければ、すぐに大きな問題につながらないこともあります。
以下のような場合は、まず落ち着いて経過をみることが多いです。ただし、不安がある場合は、自己判断せず当院へご相談ください。

・健康診断で初めて指摘された
・動悸や息切れ、めまいなどの症状がない
・普段どおり学校や仕事、運動ができている
・健診でほかに大きな異常を指摘されていない

・早めに受診したいケース

症状がある場合は、洞性不整脈だけでなく、別の不整脈や背景の病気が関係していることがあります。
以下のような場合は、早めに受診しましょう。

・動悸が何度も起こる
・息切れや胸の違和感がある
・めまい、ふらつきがある
・脈の乱れを自分ではっきり感じる
・症状が続く、またはだんだん強くなっている

当院で行う洞性不整脈の検査

洞性不整脈が気になる場合は、脈の乱れの有無や背景にある病気を確認するために検査を行います。症状や健康診断の結果に合わせて、必要な検査をご案内します。

・心電図検査

心電図検査では、心臓の電気の流れを記録し、脈の速さやリズムの乱れを確認します。短時間で行える検査のため、まず現在の状態を把握したいときに役立ちます。健康診断で指摘された内容を確認する際にも基本となる検査です。

・24時間ホルター心電図検査

24時間ホルター心電図検査は、小型の記録器をつけて日常生活の中の心電図を連続して記録する検査です。診察室では症状が出ていなくても、普段の生活中に起こる脈の乱れを確認しやすくなります。
動悸がときどき起こる方や、通常の心電図だけでは分かりにくい場合に行います。

・血液検査や心臓・血管超音波検査

血液検査では、貧血や甲状腺の異常など、脈の乱れに関わる原因がないかを調べます。心臓・血管超音波検査では、心臓の動きや弁の状態、形に異常がないかを確認します。
当院では必要に応じてこれらを組み合わせ、原因を詳しく調べます。

・検査結果に応じた対応

検査の結果、経過をみてよい場合もあれば、背景にある病気への対応が必要になる場合もあります。洞性不整脈そのものが治療の対象とは限らないため、まずは原因があるかどうかを見極めることが大切です。
必要に応じて追加の検査を行い、治療が必要な場合は今後の進め方をご説明します。

不安な症状は東広島市の【佐々木医院】にご相談ください

診察の様子

20代で洞性不整脈を指摘されると、不安に感じる方もいらっしゃるかと思います。実際には大きな問題がないこともありますが、動悸や息切れ、めまいなどの症状がある場合や、貧血・甲状腺の異常など別の病気が隠れている場合もあります。
当院では、原因を見極めながらお一人おひとりに必要な検査や対応をご案内します。東広島市で脈の乱れや健康診断の結果が気になる方は、【佐々木医院】へお気軽にご相談ください。

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