
不整脈とは、心臓の拍動が通常のリズムから外れた状態のことです。具体的には、心臓が異常に速くなったり遅くなったり、あるいは不規則に拍動したりすることが不整脈にあたります。多くの場合、不整脈は一時的で軽度なものもありますが、いくつかのタイプの不整脈は心臓や全身に重大な影響を与える可能性があります。
致死的不整脈とは、命に関わるほど危険なリズム異常のことです。代表的なものに、心室細動や心室頻拍があります。これらの不整脈では、心臓が正常に血液を送り出せなくなり、血流が停止するため、生命を脅かす状態になります。急激に発症したり、長時間続くことにより、心停止を引き起こす可能性もあります。致死的不整脈が疑われる場合、迅速な治療が必要です。
加齢に伴い、心臓のリズムを調整する機能が低下し、不整脈が起こりやすくなります。また、生活習慣も大きな影響を与えます。特に以下の習慣が不整脈を引き起こす原因となります。心臓に負担をかけることが多いほど、不整脈のリスクが高くなるため、健康的な生活習慣を維持することが重要です。
・高血圧
・過度なアルコール摂取
・喫煙
・運動不足
不整脈は、心臓の病気が原因となって起こることもあります。例えば、心筋梗塞後や心不全の患者さんに多く見られます。その他、甲状腺の異常や、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群など、全身の病気が不整脈を引き起こすこともあります。これらの病気があると、心臓に負担をかけるため、不整脈のリスクが高くなります。
不整脈の主な症状には、動悸(ドキドキする感じ)や息切れ、めまい、胸の不快感があります。また、強い不整脈の場合は、失神や突然の立ちくらみなどを感じることもあります。軽度の不整脈は症状が一時的で治ることもありますが、長時間続いたり頻繁に発生する場合は、受診が必要です。
不整脈を放置すると、命に関わるリスクが増加します。例えば、心房細動などの不整脈は血栓ができやすく、脳梗塞を引き起こす可能性があります。また、心室細動などの致死的不整脈は、心停止を引き起こすことがあります。早期に発見し、適切な治療を受けることが非常に重要です。
不整脈が疑われる場合、最初に行う検査は心電図です。心電図は、心臓の電気的な活動を記録する検査で、異常なリズムがあるかどうかを瞬時に確認できます。心電図によって、リズムの乱れや速さ、遅さをチェックすることができるため、不整脈があるかどうかを早期に発見できます。
さらに、血液検査や胸部X線検査を行うことがあります。これらの検査により、不整脈の原因や心臓の健康状態をより詳しく把握することができます。
24時間ホルター心電図は、通常の心電図では確認できない一時的な不整脈を24時間にわたって記録する検査です。患者さんは小型の機器を身につけ、普段通りの生活をしながら、症状が出たタイミングを記録していただきます。
この検査は、通常の心電図では見逃されがちな不整脈を発見するのに非常に効果的です。24時間にわたって心臓のリズムを監視することで、より正確な診断が可能になります。
不整脈の治療でよく使われる薬には、抗不整脈薬や抗凝固薬(血栓を防ぐ薬)があります。抗不整脈薬は、心臓のリズムを正常に戻すために使われ、抗凝固薬は、心房細動などの不整脈で血栓ができるのを防ぐために使用されます。薬物療法で症状が改善しない場合は、他の治療法を検討することがあります。
不整脈の予防には、以下の4つの生活習慣の見直しが効果的です。
定期的な運動は心臓を強化し、不整脈のリスクを減らします。ウォーキングや軽いジョギングが効果的です。
塩分を控えめにし、バランスの取れた食事を摂ることで、高血圧や肥満を予防し、不整脈のリスクを減らせます。
喫煙と過度のアルコールは心臓に負担をかけ、不整脈を引き起こす原因となります。禁煙と適量の飲酒を心がけましょう。
睡眠不足は心臓に影響を与え、不整脈の原因となることがあります。毎晩十分な睡眠をとることが重要です。
不整脈は、軽度なものから命に関わるものまでさまざまです。早期に適切な検査を受けることで、必要な治療や予防が可能になります。佐々木医院では、正確な診断と適切な治療を心がけており、安心して治療を受けていただけます。
早期発見・早期治療が、あなたの大切な健康を守る第一歩です。気になる症状がある方はぜひ一度ご相談ください。